期待値のモデルケース
- 2019.12.06
- 考え方
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<期待値とは何か?>の続きです。
ここでは2つのモデルを用いて期待値の理解を深めていきます。
くじ引きのケース①

箱の中に2つ玉が入っていて、2分の1で当たるくじ引きがあったとします。
このくじは1度引いたら玉を箱の中に戻さなければなりません。
当たり玉を引いた場合、5000円の賞金を獲得できます。
1度抽選をするのに参加料が2000円必要です。
参加は何度でもできるものとします。
この条件ならあなたは参加しますか…?
2回抽選での獲得金額5000円、2回抽選の参加費4000円。
5000円-4000円=1000円。1000円÷2=500円。
くじ引き1回あたりに得られる期待利益は+500円です。
ですので参加した方が良いとなります。
この試行1回あたりに得られる期待利益の事を期待値と呼びます。
くじ引きのケース②

では、次のくじ引きの場合は参加した方が良いでしょうか?
箱の中に2つ玉が入っていて、2分の1で当たるくじ引きがあったとします。
このくじは1度引いたら玉を箱の中に戻さなければなりません。
当たり玉を引いた場合、5000円の賞金を獲得できます。
1度抽選をするのに参加料が3000円必要です。
参加は何度でもできるものとします。
…もうお分かりですね。
2回抽選での獲得金額5000円、2回抽選の参加費6000円。
5000円-6000円=-1000円。-1000円÷2=-500円。
試行1回あたりに得られる期待利益は-500円です。
参加しない方が良いですね。
期待値の考え方は非常に重要
FXでは期待値の考え方が重要になります。
期待値プラスのトレードであれば、
短期間損失の出ているトレードであったとしても、試行回数を重ねていくと最終的には利益が積み上がります。
くじ引きで例えるなら、参加料を毎回支払い、ハズレを引き続けたので短期間で5万円の損失になったが、1000回くじに参加し続けたら最終的に50万円儲かっていたというイメージです。
確率が収束する十分な『試行回数』があるか、『期待値』がプラスのトレードか、特にこの2点は最重要項目になりますので、トレードに取り組む前に把握する様にしてみてください。